どうも~カサゴンです。
お気に入りのロッドは、永く使用したいものです。
ロッドを長年使用していると、ロッドのつなぎ目が緩みキャストした際にとれてしまうことがありませんか。
とれてしまう原因の一つに、接続部の抜き差しを繰り返す内に、接続部がすり減り、緩くなってしまうことが考えられます。
接続部がすり減り、緩んだことで、「本来接続したときに、止まっていた位置で止まらない」症状がでます。


緩くなってしまった接続部を、そのまま放置すると、最悪の場合、破損して使えなくなってしまう可能性があります。
例えば、キャスト時に、ロットが折れる。ロットがすっぽ抜ける。
魚とのファイト中に、「つなぎ目から折れる」などが考えられます。
ロットが折れてしまうと、手痛い出費となってしまいます。
そこで、緩みを防止するために、【フェルールワックスを使用したロッドのつなぎ目の調整】を行う方法を紹介したいと思います。
フェルールワックスを使用する際の注意点
注意していただきたいのが、メーカーやロッドの種類によって、フェルールワックスを使用すると保証や修理の対象外になってしまうことがあるようです。
気になる方は、事前にメーカーに問い合わせして確認することを推奨します。
ロッドの継ぎ目の緩みと固着予防 メンテナンスに必要なもの
①フェルールワックス
②綿棒
③接着剤(液体がオススメ)
④耐水ペーパー(#240、#1200)
⑤ウエス
➅新聞紙

フェルールワックスは、釣具屋のメンテナンスコーナでみかけます。
特にスミス社製品が、塗りやすいのでオススメです。
では早速、メンテナンスしていきましょう。
手順1 汚れをふき取る
①ロッドのバット側の汚れをウエスで拭き取る。

②ティップ側の中側を綿棒で拭き取る。

掃除してみると、かなり汚いです。

つなぎ目は、ゴミやカーボン繊維が削れたカスなどが、付着しやすいです。
気になる方は、普段から拭き取りましょう。
すり減りが浅いときは、汚れをきれいにふき取ったあと、Aの作業を飛ばし、フェルールワックスを塗布します。
A すり減りが酷いときは、すり減った部分を接着剤で盛る(すり減りが浅いときは、この作業を飛ばす)
①新聞紙を広げます。
②新聞紙の上で、バット側のつなぎ目に、接着剤を塗布します。
※新聞紙は、床等に接着剤を垂らさないようにする為

③塗布後、30分くらい乾燥させます。
A 紙ヤスリ(耐水ペーパー)で固まった接着剤を削る(すり減りが浅いときは、この作業を飛ばす)
①乾燥後、#240の荒めの耐水ペーパーを水につけます。
②ロッドの継ぎ目に、耐水ペーパーを巻き付けます。
③一定方向に、耐水ペーパーを動かし削ります。

途中何度か、ロットを差し込み、入り具合を確認します。
全く入らない場合は、もう少し削ります。
きついながら入るのであれば、#1200の耐水ペーパーに変更して微調整をしていきます。
ロッドが、すんなり入るようになるまで削ります。
手順2 フェルールワックスを薄く塗る
①フェルールワックスを薄く塗ります。
ポイントは、一定方向に薄く塗ることです。
薄く塗るだけで十分効果があります。
適当に塗り込むと、厚くなります。
厚塗りした分、径が大きくなり、差し込んだ後に抜けなくなります。

手順3 何回か抜きさして全体になじませる
何回か抜きさしをして問題なければ完成です。
フェルールワックスの使用目的
使用目的は、固着防止、緩みやガタつきを抑える。
フェルールワックスの販売先はどこ?
フェルールワックスの販売先は、主に「スミス」と「ティムコ」の2つです。
フェルールワックスの成分は?
主な成分は、2種類「天然ワックス」、「パラフィン」です。
フェルールワックスの使用方法のおさらい
フェルールの部分の汚れをふき取りる。
ワックスを薄く伸ばしムラなく塗布する。
ロッドを軽くねじるように回しながらワックスが全体に馴染むように抜き差しする。
厚く塗布し過ぎると差し込むことが出来なくなります。
必ず、少量ずつ塗布し、コミを確認しながら作業をすることをお勧めします。
もしもフェルールワックスを厚く塗り過ぎたときは?
厚く塗り過ぎて、入らなくなってしまったときは、ウエスで軽く一定方向に拭き、余分なワックスを落とす。
全体に均等に馴染むようにロッドを軽くねじるように回しながら抜き差しをする。
無理に力を入れて、抜き差しするとロッドが破損する原因となります。
まとめ 大切なロットが破損する前に…
今回はロッドの継ぎ目のメンテナンスについて紹介しました。
普段から汚れをふき取ったり、緩み止め防止で、フェルールワックスを塗るだけでも全然違います
皆さんもロッドのメンテナンスをして、愛着のある道具を永く愛用しましょう。
以上、皆さんの参考になれば嬉しいです。
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