どうも~カサゴンです。
皆さんは、自分でリールのオーバーホールをしたことがありますか?
面倒だから、メンテナンスせずにそのまま何もしない人も多いのではないでしょうか。
自分でオーバーホールができるようになると、ベアリングの追加、軽巻き、マグオイル抜きチューニングなどができるようになります。
自分でオーバーホールするデメリットは、メーカーの保証を受けることができないことや最悪の場合、修理対応をしてもらえません。
自分でオーバーホールする場合は、自己責任になりますのでご注意ください。
今回は、リールを自分でオーバーホールしたときの失敗したことを伝えたいと思います。
皆さんに同じような失敗をして欲しくないと思い、注意点を記事にまとめてみました。
リールのオーバーホールで注意したいこと 3選
① 簡単に外すことができない、見た目ではわからないネジの固着剤
② ネジの頭が潰れやすい
③ ワンウェイクラッチの取り扱い
この3つは、特に注意したい箇所です。
① 見た目ではわからないネジの固着剤
ネジが固着剤で固着されていると、簡単にネジを外すことはできません。
力任せに無理やりネジを外そうとすると、簡単にネジの頭を潰してしまいます。
力任せに無理やりネジをは外すと、その衝撃で他のパーツが損傷します。
厄介なことに、固着剤がどこの箇所のネジに使用されているか見た目だけでは、わかりません。
ここが分解時の落とし穴だったりします。
簡単に外せない場合は、固着剤が使用されていることが多いです。
固着剤が使用されているネジは、ネジの緩み止め防止の役割があり、比較的ネジが緩みやすい箇所に使用されてます(外装部品)。
特にダイワのリールは、ネジに強力な固着剤が使用されている傾向にあります。
13セルテートのネジに固着剤
自分でオーバーホールしたいのとマグオイルを抜くために、13セルテートのボディを止めているネジの3箇所の内2箇所のネジの頭を潰してしまいました。
ボディを止めていた3箇所のネジに固着剤が使用されていました。(ボディだけではなく、他の箇所にも固着剤は使用されています。)
頭が潰れてしまったネジを外すのに苦労しました。


② リールのネジの頭が潰れやすい
リールに取り付けられているネジの全般的に言えることですが、頭が潰れやすいです。
ネジの大きさにあったビットを使用しないと、簡単に頭が潰れてしまいます。
下記は実際に潰してしまった例です。


NG品みたいに完全に潰れてしまうと取り外すのに相当苦労します。
また、最近のリールは、トルクスネジ(写真の様な形のネジ)が使用されていることが多いです。
ご家庭で一般的に使われるプラスドライバーやマイナスドライバーで分解することができないネジの頭の形をしています。
トルクスネジは、プラスやマイナスの形に比べると、頭が潰れやすい形になっています。
頭が潰れやすい形とネジの固着剤がついている箇所が厄介です。
メーカーが、セルフメンテナンスをして欲しくないという気持ちが伝わってきます。
③ 注油に注意したいワンウェイクラッチ
ワンウェイクラッチは、リールの逆転を防止する役割があります。
このワンウェイクラッチは、簡単に取り外すことができます。
そのまま取り外すだけです。
シンプルです。

ワンウェイクラッチに、注油するオイルの種類に注意が必要です。
オイルの粘度が高いオイルを使用するとどうなるの?
オイルの粘度が高いと、リールに負荷がかかった瞬間に逆転する症状がでます。
また、オイルの注油量が多すぎると、ワンウェイクラッチの中までオイルが浸透し、滑ることがあります。
意図せず逆回転してしまう症状が起こりやすくなります。
注意する箇所への対処方法
① ネジの固着剤によりネジが取りにくい→外す前にオイルを浸透させる
② ネジの頭が潰れやすい→ネジの大きさにあったビットを使用する
③ ワンウェイクラッチの取り扱い→粘度の低いオイルを1滴たらす
① 外す前にオイルを浸透させる
固着剤がついたネジは、外装部品を止めている箇所が多いです(ボディ、ハンドル、ラインローラー)
ネジを外す際に、少しでも固いなと感じたら、そこで一旦止めてください。
リールオイルを、ネジの頭から浸透させて2~3分待ってください。
オイルを浸透させると、少しだけネジを外すのが楽になります。

浸透させた2~3分後。
ドライバーのビットを垂直にネジをて、押し付ける力を7割回す力を3割にして、じわじわゆっくりと回してください。
少しでもネジが緩めば、その後すんなり回り、ネジが外せることが多いです。
ネットの情報にあったネイルの除光液を浸透させる方法を試しましたが、効果が実感できませんでした。
② ネジの頭が潰れやすい
必ずネジの大きさに合ったビットを、使用してください。
ネジが小さく、潰れてしまいやすいので適当に無理やり回すと、直ぐにネジの頭が潰れてしまいます。
万が一ネジの頭を潰してしまった場合は、完全に潰す前に作業を止めてください。
ドライバービットの溝が引っかかる場所が少しでもある場合は、助かる可能性があります。
ネジ山を潰してしまったときの対処方法
ネジ滑り止め液をネジの頭に付けることで、僅かな溝に滑り止め液が入り、ネジが回しやすくなります。
下記の商品は実際に使用している品で、トルクスネジを潰したときにも効果がありました。
他にも、似たような商品として「ネジ山救助隊」などがあります。

滑り止め液をネジ穴に1滴たらしてください。

ドライバーのビットを垂直にネジを当てて、押し付ける力を7割回す力を3割にして、ゆっくりとじわじわ回してください。
それでもネジが取れない場合は、滑り止め液をネジの頭周囲につけてニッパーで挟んでからゆっくりまわしてください。
取り外したネジは使い物になりません。
ネジの頭を潰してしまったときの代用品
取り外せたが、ネジの頭を潰してしまい使い物にならなくなってしまったときは、同じ長さ、太さのネジがあれば代用できます。
ネットや、ホームセンターでも購入できます。
13セルテートのボディ側のネジを破損させたときは、2.6×8mmのネジを代用にしました。
ネジの頭がプラスでも大丈夫でした。
次回のオーバーホールの取り外しも楽になります。

リールを分解するのにあると便利なドライバーセット
リールにはプラス、マイナス、トルクスネジが使用されています。
数種類のビットが入ったドライバーセットを使用するのがオススメです。
③ 粘度の低いオイルを1滴たらす
粘度の高い、グリスやオイルは絶対塗布しないでください。
ワンウェイクラッチは、パーツクリーナーで洗浄してください。
ワンウェイクラッチ洗浄後に、オイルを塗布する人やしない人で意見がわかれます。
お好みで、洗浄後、粘度の低いオイルを1滴たらしましょう。
個人的な意見ですが、摺動する部分は、オイルを塗布した方が摩耗による劣化がしにくいと考え、オイルを塗布した方が良いのではないのかと考えます。
シマノのリールオイルがオススメ
粘度の低いオイルが分からない方に、オススメしたいのがシマノのリールオイルです。
私も、長年愛用しています。
まとめ
自分でリールをオーバーホールすることは、メーカーでも推奨されていません。
自己責任になります。
自分で、愛用している機種をオーバーホールすることで愛着も沸きます。
また、メンテナンスをすることで長く使い続けることができます。
まずは、壊れて眠っているリールを分解して、どういう構造になっているか覚えるといいと思います。
リールの構造は、高級機種でも基本構造は変わりません。
チャレンジしてみてください。
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